1.10月8日(月)、日本政府は、在ベトナム日本国大使館において、バックチャーミー郡人民委員会との間で草の根・人間の安全保障無償資金協力「グエンティーミンカイ小学校拡充計画」の贈与契約の署名式を執り行った。
(1)供与金額
117,017 米ドル
(2) 要請元
バックチャーミー郡人民委員会
2.案件内容
(1)グエンティーミンカイ小学校は、クアンナム省バックチャーミー郡チャードック村に位置している。チャードック村は人口約2,500人、世帯数600の農村であり、貧困世帯数の割合は83%に達している。主な産業は農業であり、主要農作物は、米、とうもろこし、じゃがいも、さやえんどうである。
(2)グエンティーミンカイ小学校は本校と6分校で構成されており、本校では1999年に建設された2校舎(3部屋及び2部屋)の合計5部屋を使って、全日制で運営されている。現在、校舎内は老朽化しており、随所が危険な状態にあることから、生徒の安全や健康上の懸念が高まっていた。
(3)このような事情に鑑み、今回、バックチャーミー郡人民委員会は、本校及び2つの分校の生徒が安全な環境の下で終日授業を受けることが出来るように、新校舎(8部屋)の建設を計画しており、日本政府としては、新校舎の建設に必要な資材等の購入のための資金を供与するものである。
3.署名式では、鈴木秀生在ベトナム日本国大使館公使とダン・フォン(Mr.Dang Phong)バックチャーミー郡人民委員長が贈与契約書に署名を行った。
4.署名式において鈴木公使は、「我が国の支援するこのプロジェクトを通じて、バックチャーミー郡が益々発展されることを確信し、また日本とベトナムの友情と相互理解が益々深まることを期待します」と述べた。 |